だらだらしていたら、実車が引退してしまいました…。
まだ引退発表がされる前の話(2月26日)ですので、そういう気持ちで読んでください。
見学ツアーの前半では、車両の細部の外観、床下機器などの見学と実演がありました。
▲前回記事
ここで別のグループと交代し、今度は車内の見学へ移ります。
客ドアに据え付けられた昇降台より車内へ。
久しぶりに乗った、馴染みのある車内です。
とはいえ最後に乗ったのは奈良線の引退前だったので、まだ1年くらいでしょうか。
床がえらいボコボコです。
ここでは順番に運転台見学ができるとのことで、番号で呼ばれるまでは各自で車内を見学しておきます。
隣のクモヤを車内から。
末期では貴重になった妻窓も。
ドアの鴨居や座席下も見せていただけました。
さて、順番になりましたので先頭部へ。
何度も何度も窓越しに見つめていた103系の運転台へ初めて入ります。
おなじみの運転台…。
この編成はワイパーが増設されていますが、それぞれに空気送り込み用の弁が取り付けられているのが確認できます。
方向幕指令器は使わず、前面は手動で変えるようにという記載。
制服と制帽を借りて運転席に座って記念撮影なんかもしてもらったり、見学時間1分という制約だったのですが、体感は1秒でした。
同じく車内では、ヘッドマークの展示がありました。
懐かしい「あすか」の純正ヘッドマーク。立体になっています。
こちらは純正の「サロンカーなにわ」 こちらも文字が丸みのある立体表現です。
一部広告枠には103系の写真も展示されていました。
梅田貨物線の地下化により消滅したあの踏切を走る103系…。
ほかにも乗務員の方による携帯品紹介や、物販もありました。
最後に、他の編成とは異なる乗務員室仕切りを記録。
窓枠が角ばっており、扉が外側(車内側)にも開くような構造になっています。
車内の見学をしている間、別の班は外観・床下の見学を行っていたわけですが、ここで私たちも車外へ。
最後は全員で編成全体の写真撮影タイムとなります。
改めて、庫内に佇む103系を編成で。
端に写り込むクモヤ145も良い雰囲気です。
先ほども外観を撮影するチャンスはありましたが、自由見学時間のため、一瞬を狙わないとどうしても参加者が映り込んでしまいました。
しかし今回は編成撮影をするための時間。
参加者は全員、編成のどちらかでカメラを構えている形となり、映り込みは発生しません。
103系とクモヤの間の通路も通行禁止で、反対側への移動は車両内を通らないといけません。
よく考えられた素晴らしい配慮です。
方向幕は和田岬線表示から回送幕へ。
昔は明石へ回送する際にはちゃんと回送幕に変更していたはずなのですが、いつからか【兵庫⇔和田岬】から変更されることが無くなってしまいました。
回送から試運転へ。
合図により両先頭とも手動で転換させます。
試運転表示。本当に試運転として走る際でも使ってなかったと思います。
もうずっと【兵庫⇔和田岬】の幕しか出してないので、実はこのコマしかなくて、ただの貼り紙なのでは…?とすら思っていましたが、ちゃんとありました。あるなら使えば良いのに〜
以前は転属前の方向幕に【兵庫⇔和田岬】のコマを追加して使っていたと聞きましたが、今はもうこの3コマだけしか入っていないそうです。
反対側へ移動。
クモヤと一緒に試運転並びです。
こちらの先頭車には電化当時のヘッドマークが取り付けられていました。
いろんな角度から写真を撮っていたら、あっという間に終了時間に。
会議室にて終わりの挨拶、正門前で解散となりました…。
最初この企画のプレス発表があったとき
(103系を撮影するためにお金を払う時代が来たか…しかしこれって値段に見合うものが提供されるんだろうか…)
とか考えてしまったのですが、十分すぎる内容でした。大満足。
細部も観察でき、貴重なお話も聞けて、運転台にも座れて…
天気、光線の影響をほぼ受けない庫内での撮影だったのも良かったです。
開催日も複数日で、午前午後の設定があったおかげで、比較的余裕を持って申し込むことができました。
これが1日開催とかなら競争率高かっただろうなと思います…。
さて、今回見学した和田岬線の103系
この次の日に公式から引退発表があったわけですが、見学ツアーでは全く触れられず。
そろそろかなとは思っていたのでプレス発表自体への驚きはなかったですが、昨日の今日だったので少し困惑…。
引退前のタイミングでじっくりと記録することができて本当に良かったです。
おまけ
明石支所の門から敷地への途中にある踏切。
敷地内とはいえ山陽本線の線路を3本渡ることもあり、ちゃんとした警報機と遮断棒のある踏切です。
ちゃんと非常ボタンがついていて、踏切名は「業務用 通路」
珍しいものが見れました。
今度は加古川線や播但線の103系でも撮影会をやってほしいな~って思います。
おわり。