少し前からシリーズが始まった
あのプラレールがリアルになって登場!
というコンセプトですが、まぁ値段が上がるのは仕方ないとして何故か一回り車体がデカくなって既存の製品と並べると違和感があるという、よくわからない商品でした。
まずは185系という、タイムリーかつこれまでプラレールでは発売されていなかった(諸説あり)形式ということで、少し話題になりました。
が、私は買っていませんでした。
そもそもプラレール自体ご無沙汰なのに、そんな規格外の、言ってしまえば名前だけプラレールみたいなモノに手を出すわけには…。
まぁよっぽど気になる車両が出たら買っちゃうかもね~くらいのスタンスでした。
…よっぽど気になる車両、出ました。
201系 体質改善車 大阪環状線
いや、まさかすぎます。
これまで昭和の名車!あたりをラインナップしてきたわけですが、ここにきて急に201系。
それも中央快速線とかじゃなくて30N更新車。
手のひらクルクルして大喜びで発売日におもちゃ屋へGo!(4月25日)
しかし、発売日にもかかわらずなかなか売っていなくて…。
それが売り切れたのか未入荷なのかわからなかったのですが、関西ですし売り切れでもおかしくはない。
無かったら別にええか、いや~でもやっぱり欲しいな…。
意地になって数店舗回って…ようやく見つけました。
久しぶりにトイザらスキッズになりました。
これです!
知ってましたよリアルクラスのこのデカい箱!
いや、まさか買う日が来るとは…。
箱写真は桃谷駅ですね。
さっそく中身を見てみます。
うおおお~…ん??
屋根板が取り付けられていなくて驚きました。
屋根は、リアルタイプとそうでないものを選択できるようで、最初から取り付けられていなかったようです。
リアルタイプはその名のとおり立派なモールドがあり、パンタグラフも立体感のあるものですが、そうでないロータイプのものを装着しないと、橋げたなどの情景部品に屋根がひっかかるらしいです。
リアルを取るか、実用性を取るか…?いやそれは両方兼ねておいてくれよと思います。
まぁそれは承知のうえです。
リアルタイプの屋根を取り付け、付属のレールに乗せてみました。
うおおお、かっこいい!
ええやんええやん~シューーー(201系のブレーキ緩解音)
4両で一組というのも、電車編成のあるべき姿という感じがします。
では細かいところを見てみます。
まずは先頭車から。
かつて205系の車体をオレンジ一色に塗って201系ですって言ってたブランドと同じ製品とは思えません。
細かい表記も入っており、車番は最後まで活躍した編成である94番。行先は末期のLED式、運番も201系最終日の27Mになっています。
環状線の201系が運用を終了したのが2019年6月7日ということで、もうすぐ5年になるようです。はやいですね~
クハ201とクハ200でジャンパ線を避けるためスカートの形状が違うのですが、それも再現されています。
リアルクラスということで、側面窓にもガラスが入っています。
まぁ単純にボディの内側に一枚透明の板が入っているだけなので、奥まっています。
更新車特有の窓割りはそこに印刷再現です。
妻面は幌枠があって、グレーに塗られていて良い感じですが、ここまでよく出来ているのであれば貫通扉と妻窓の再現も欲しくなってしまいますね。
連結器はグレーです。
ふと眺めていて気付いたのですが、両先頭車で窓の下にあるドアコックの位置が違います。
実車はクハ201とクハ200でドアコックの位置が違うわけですが、それがなんとプラレールにおいても作り分けられています。
先頭車(上)がクハ201、後尾車(下)がクハ200です。
では中間車は?というと、ルーバーの数がモハ201では4個、モハ200は2個と、これもちゃんと再現されています。
凄い気合いの入りよう…。
リアルクラス製品には床下の再現があり、一説によるとこれがあるから車高が高くて屋根が橋げたに当たるという話ですが…、台車も床下もそれっぽく再現されていました。
写真はモハ201の両サイドですが、たしかに実車もこんな感じの機器がぶら下がっていますね。
クーラーは新型のWAU709が載っています。
モールドが細かくて本当にリアル。
実車では、交換前のAU75クーラーに比べて交換後のWAU709は寸法が小さいため、中心から偏った位置に取り付けられているうえに、元のAU75固定用のツメが露出しているのですが、なんとこのプラレールもよく見るとそのツメがモールドされています。
これはちゃんと理解している人が設計している…!
ではロータイプの屋根はというと、薄いクーラーと平面なパンタグラフがモールドされていて残念な感じ。
いくら情景部品に干渉しないとはいえ、これを装着するのは逆にアンバランスな気が…。
最後に車内を見てみます。
今のプラレールって動力のある先頭車はネジで開ける必要があるのですが、このリアルクラス製品は、動力のない車両がかつての動力車のような左右のツメで簡単に開けることができます。
シートモケットをイメージしたであろう青い成型色に、運転台のモールドもこんな感じ…。座席もたしかにこのへんで分割されてる…。
あぁ~こんな感じやねえという感想がついつい漏れてしまいます。
塗り分けたら楽しそう。
と!いうわけで
繰り返しになりますが、まさかこの車両がプラレールで製品化されるなんて、と楽しみにしていたものでしたが、期待以上の出来でとても満足です。
もう205系の車体をゴリゴリせんでええんやな…。
これをプラレールとして認めるかどうかはさておき、環状線の201系のおもちゃとしては100点、いや201点の出来だと思います。
今後のカラーバリエーション展開も期待しちゃいますね。