こういうタイトルにしたら伸びると聞きました。
さて、今日は3年前の秋に撮影しました、ラッセル車播但線試運転の撮影記をお届けいたします。
きっかけは、その一か月ほど前、とある沿線撮影地での出来事
早めに撮影地でスタンバイした私ですが、少しすると同業者の方が。
せっかくなのでいろいろとお話をさせていただいてたのですが
そのなかで、今度こういうのあるのご存知?と教えていただいたのが
最近あまり撮影地でじっくり会話をすることもなくなりました。
以前は、こうして年長の方とお話をして、臨時列車の情報や
撮影技術などを教授いただいたものです。
連絡先を交換したこともありましたね…。
携帯電話も持ってなかった時代ですので、だいぶ前です。
今はもう~便利な時代になりましたね。
ラッセル車といえば、積雪時に列車を安全に運行するために、線路に積もった雪を外へ掃き出すために運行されるもの。
関西に住む私には程遠い存在ですが「凸形の機関車の前後に凄いのがぶら下がってる!かっこいい!」…と、鉄道模型のカタログを眺めていたものです。
一度見てみたいな…と思いつつ、よく動いてるであろう北海道は遠いし、走る日も時間もわからないし…。
そんな私にとって、これはまたとないチャンス!
友人たちと撮りに行くことにしました。
という前置きです。
それではどうぞ。
2017年11月16日
豊岡に所属するDE15-2525が、冬シーズン前の試運転ということで
豊岡から山陰本線で和田山、和田山から播但線で寺前まで往復するという日でした。
先にやってきた普通列車
独特の顔ですが、キハ47を両運転台改造したキハ41形という車両です。
播但線の車両ということで、かつては103系と同じワインレッド色だったようですが、単色化の波に乗ってタラコ色に…。
しばらくすると、やってきました。
きましたね~
すごい…本物だ…感動しました。
田舎の風景にアンバランスな装甲メカですね…。
手前でもう1枚
いろんなところにいろんな向きのライトがついてたりして面白いですね。
ところで、これを撮るまで知らなかったのですが
ラッセル車って単線用と複線用がいるんですね。
さっきのは単線用
ラッセルヘッドの形状が違うのがわかります。
単線ですと、雪は両側に掻けばよいですが
複線でそれをやると、ただ反対側の線路に雪を追いやってるだけになりますからね…。
複線用ラッセルヘッドは、雪を片側に掻くような形状になっています。
まずは1回無難に撮れましたので、次のポイントへ向かいます。
あまり速度が出ないのと、定期列車との行き違い待ちがあるので
新井駅で追い越すことができました。
その先の陸橋で待機です。
キハ41の普通列車と交換し、駅を発車してきました。
さらに引いてもう1枚
撮ってから気付いたのですが、この2枚の写真
奥から手前に来る間に、走行モードから除雪モードに切り替わっていますね。
手前の写真では、左右のウイングが開いているのと、ラッセルヘッド下部にあるフランジャー(線路間の雪を掻くための爪)が降りてきているのがわかります。
ウイングが開いていると駅のホームに当たるでしょうし、フランジャーが降りていると踏切でぶつかりそう。
ラッセル車って結構な操作技術が必要なのかもしれません…。
振り返ってもう一枚
トラスの鉄橋がいい感じです。
このあと、生野か長谷で長時間の停車があったため、さらに先回りします。
寺前駅の手前のストレートへ。
雲が多く晴れたり曇ったりだったのですが、通過時にはしっかりと晴れ!
青い空と山の緑色、ラッセル車の赤色が映える一枚になりました!
いや~~撮りに来てよかった!会社休んだ甲斐ありました。
寺前からの折り返しは、もう山影が落ちる時間だったので近くの川で適当に。
このあと、有馬温泉寄って風呂入って帰りました。
お車を運転いただいた友人氏、ありがとうございました。
ラッセル車は雪を掻いてナンボ!という話はよく聞きますし、確かにそうだと思うのですが
見たことすらなかった身としてはこれで十分すぎるものでした。
この次の年、2018年10月、このラッセル車は廃車になってしまったようです…。
▲俺なりの無限列車