安全側線だいありー3

いろいろな話をします。

筑肥線103系の出場回送を撮る 

JR九州103系は、福岡県西部と佐賀県唐津を結ぶ筑肥線で活躍していますが、車両の検査は小倉工場で行っています。

 

検査を受けるためには小倉工場へ車両を回送する必要がありますが、筑肥線と接続する路線は非電化になっており、電車が自力で走行することができません。

 

また、103系をはじめとした筑肥線を走る車両が「直流型電車」であるのに対して、JR九州の路線は筑肥線(と唐津線の一部)を除き「交流電化」となっており、仮に接続する路線が電化されていたとしても、電力方式の問題でも走行することができません。

 

そういった理由から、筑肥線を走る電車が検査を受ける際には、ディーゼル機関車による牽引で工場へ回送されています。

 

そんな特徴的な手段で回送される、筑肥線103系の小倉工場出場シーンを撮影してきました。

 

 

西小倉駅にて。


小倉工場を出場した103系は、JR貨物のDD200の牽引により北九州貨物ターミナルへ回送されます。

この区間JR貨物の試運転列車の時刻を使用しているようで、機関車や貨車などの回送もこの時間に行われています。

なので牽引する機関車はJR九州の黒い機関車ではなく、JR貨物所属のDD200が使用されています。

 

 

なんとなく統一感のある、赤い機関車と赤い電車の組み合わせ。

 

DD200、運用範囲が広くなって見かける機会も増えてきましたが、車両の所属は全て愛知なんですよね。

愛知からはるばる輸送して走らせて、検査周期になったらまた愛知に戻す。
代わりに別の車両が送り込まれてくる。そんな感じのようです。

 

 

103系はE13編成でした。

連結器アダプターを装着しているのがわかります。

出場ということは検査明けなんでしょうが、特に綺麗でもなかったです。

 


列車は一旦北九州貨物ターミナルへ向かい、機関車の付け替えを行います。

その間に次の場所へ移動します。

 


スペースワールド駅へ。

遊園地の跡地はアウトレットモールになりましたが、駅名はそのままのようです。

 

 

EH500牽引のレール輸送列車がやってきました。

関西でもたまに見かける列車ですが、九州内では初めて撮影しました。

 

 

お目当ての回送列車がやってきました。

北九州貨物ターミナルでDD200からJR九州の黒いDE10にバトンタッチ。

日によって向きが変わるようですが、今回は1エンド先頭でした。

 

 

先回りして天拝山〜原田へ。

有名撮影地ですが、初めて来ました。

 

 

少し時間がありますので、定期列車も撮影します。

 

 

代走でEF81の貨物列車がやってきました。

重連対応の400番台、スノープロウがないイメージだったのですが、いつの間にか付いたのですね。

ローズピンク色なのもあって格好良いです。

 

 

出場回送。

晴れそうで晴れなかったのが残念ではありますが、有名撮影地でこの回送列車を撮れたのは個人的に大きいなと思います。

 

 

途中停車で追い越したのでもう1発。

 


列車は鳥栖駅から長崎本線に、久保田駅からは非電化の唐津線に入ります。


天気が悪くなってきましたが、せっかくですし非電化区間でも撮りたいですよね。

途中停車もあるようですが、無理はせず唐津線内へ追いかけました。

 

 

非電化区間を行くDE10+103系

背景になる空が明るいうえに黒い機関車なのでまぁ厳しい。

 

 

開いた踏切から後ろ姿を。

架線のないすっきりとした場所を走る103系の違和感がすごいです…。

 

 

小城駅で停車していましたので駅を出たところで撮影。

唐津線内は交換列車などがなくとも途中で停車したりゆっくりめのダイヤのようです。

 


列車は唐津へと向かいますが、天気も悪く時間的にも暗くなってきますので追っかけはここで終了。

夏場とかならもっと撮れるんですけどね〜。

 


いつか見てみたいと思っていた、九州の103系ならではの回送シーン

天気はさておき、ひとまず見る&撮ることができてよかったです。

走る時間もちゃんと知らずに目撃情報だよりでしたが、どうにかなるものです。

 

 

そういえば、103系+DE10という組み合わせは過去にも撮影したことがありました。

 

103系大阪環状線 京都鉄道博物館展示回送

 

 

103系奈良線 京都鉄道博物館構内入換