先日、京都鉄道博物館で行われていた201系の特別展示を見てきました。

いつもの奥の展示スペースです。
平日と土日に跨って展示されましたが、土日は混雑防止のため車両展示は有料エリアとなり、それを購入しないとここから奥には入れなくなっていました。
まずは無料エリアの車内公開から。

いつものように別電源でライティングしたムーディーな雰囲気の車内です。

窓から隣の201系との並びや

201系越しに見る館内の展示車両など。
思えば、この時には101系(のモックアップ)と103系と201系が展示されており、まるで通勤電車博物館のようでした。
車内なんて今更見ても…と思いましたが、何度も乗ったこの空間を味わえるのもこれが恐らく最後かと思うと、少し感慨深い気持ちに。
それでは有料の車両展示コーナーへ。
有料といっても値段は100円。
10分間で、1回あたり定員60人という枠で開催されました。

購入控えを見せて有料エリアの待機場所へ。
開始時間になるまでは妻板をねっとり観察できました。

時間になったのでエリア内へ。
ここでようやく201系の顔をちゃんと見ることができました。
展示されたのは運用離脱後しばらく森ノ宮に疎開されていたND607編成です。

2021年9月に検査を受けてピカピカになった編成です。
もう綺麗な201系なんてこの先見る機会がなくなっていくのではないか…?と思い何度も狙った編成でしたが、本当にこれが最後になりました。
今回の展示は、ただ持ってきた車両を置いているだけではありません。

クハ201-91に、かつて201系が纏っていたカラーがラッピングされています!

中央線、環状線のオレンジ
そして…

西日本の30N更新車の青色、すごく懐かしいです。何年ぶりでしょうか…。

青色部分のみを切り取ると、まさに往年のあの姿!
当時とは異なる点もありますが、それは気にならないほどの完成度です。

行先は幕の「高槻」を再現。
アルファベット表記の「TAKATUKI」はスペルに違和感がありますが実際にあったものだそうです。
運行番号も実際に存在した16A
窓に貼られた編成番号ステッカーもこの車両が明石に所属していた当時のC13編成が再現されました。

この車両は床下機器がグレーに塗られていたため、スカートや連結器の胴受けも黒くラッピングが貼られています。
手すりやジャンパ栓受けの細かい箇所もしっかり青色になっていて、ラッピングとは思えないほどちゃんとした仕上がりでした。

検査明け運用入り直後の姿。
車両番号のステッカーが「1」になっていて話題の編成でした。

青い201系の先頭車と、黄緑色の201系の中間車の並びです。
いつもなら人が多くて撮るのが大変なこのアングルですが、有料・時間制のおかげでゆっくり撮ることができました。
細部を見てみます。

西日本の優先座席ステッカーとの不思議な組み合わせです。

側面車番も国鉄書体のものが再現されましたが、文字のサイズは小さめ。
オレンジは白文字、イエローには黒文字ということでそれぞれ半分の面白い姿に。
別で申し込んでいた運転台見学にも参加しました。

最近はこうしていろんな車両の乗務員室を見学する機会があって嬉しいですね。

201系は運転台背後に窓がなかったため、機器類を眺めるのも新鮮です。

乗務員室から客室内を。
なお

今回展示されなかった2両は外に留置されていました。
・・・
ラッピング企画は、前回の381系やくもでも実施されました。

懐かしのスーパーくろしお色。
(ブログ記事にしていなかったですね。そのうち書きます。)
今残っている車両に過去のカラーリングを再現して展示するなんて素晴らしすぎる!
またやってほしい!と強く思ったものですが…
まさか短期間のうちにまたやってくれるとは、嬉しい限りです。

西日本の201系、おそらく保存されることもなく、あとは廃車を待つだけなのでしょう。
最後にまた懐かしい姿を見れてよかったです。
と記事を終わりにする予定だったのですが…
次回に続きます。